導入事例

スポーツジムにおけるウイルス感染対策について

はじめに

多くの人の健康を促進する場として運動を提供してきたスポーツジムですが、新型コロナウイルスの感染の拡大が始まった緊急事態宣言初期にクラスターの発生が起こり、閉業に追い込まれた店舗は少なくありません。そのために、世間からは「スポーツジムはウイルスに感染する危険な場」としての印象が強まっていきました。緊急事態宣言解除後においても、飲食業とカラオケ店そしてライブハウスに並ぶクラスター発生業種として極めて営業再開に時間がかかりました。今回は、ウイルスが発生しない空間づくりについてご紹介をさせていただきます。

スポーツジムで感染症が発生しやすい場所は一体どこか

そもそもなぜスポーツジムがこれほどに感染を生む空間となってしまったのでしょうか。感染症を引き起こしやすい場所を例に取り、原因をご紹介させていただきます。

更衣室

まずは更衣室です。ウェアに着替えることやスパや岩盤浴をご利用によって大人数が密度の低い場所に一度に集結してしまうのです。さらにロッカーなどは共同利用なために持ち手に付着したウイルスが使用者から次の使用者へと渡してしまう可能性がございます。また更衣室をご利用時にはマスクを着用していることが少なく、換気が十分に行き届いていない空間なために、感染のリスクが高まっているのです。

トレーニングマシン

トレーニングマシーンも更衣室同様に共同利用がされます。せきや鼻水で生じるウイルスは最大で8メートルにまで飛散し、あらゆる器具に付着します。そのウイルスが付着した器具を触り、目や鼻をこすることで粘膜にウイルスが侵入しコロナウイルスの感染を引き起こすのです。スポーツジムに行き、トレーニングマシーンを触らない方は極稀な方に分類されるので、利用する方は常に感染リスクとの隣り合わせであるということです。

施設内エリアごとに実施すべき感染症対策

このようにスポーツジムは感染リスクが生じる施設であることと同時に、コロナ禍において人々が抱えるストレスと運動不足を解消する場でもございます。コロナウイルスの感染対策を徹底することにより、安心して利用できる施設にしていきましょう。

①入口・フロント・受付

まずは、ウイルス感染を徹底していることを掲示物でしっかりと発信しましょう。マスク着用でのトレーニングのお願いやマシーンの利用前後での除菌シートの使用等、細部までチェックしていただけるようにしましょう。そして、入館時に利用者の健康をチェックするために自動検温機の設置しましょう。

②更衣室・トイレ

更衣室とトイレには換気と清掃が重要となってきます。マスクを外しての会話をする利用者もいないとは断言出来ません。したがって、常に換気扇を作動させて清潔な空気を保つことを意識しましょう。また、水道やトイレ、持ち手等の不特定多数の方が利用される場所には清掃の徹底をしましょう。水道付近や出入り口付近にアルコール、もしくは次亜塩素酸消毒液を設置して、注意換気することは非常に効果的でしょう。

③トレーニングルーム・スタジオ

従業員に対しても利用者と同様に勤務前の体調確認と検温を実施しましょう。そして、勤務中は定期的に消毒と手洗い・うがいの実施、マスク着用の上で清掃活動を行いましょう。

まとめ

このようにスポーツジムを安全に利用していただくためには、徹底的な感染症対策が必須となっています。感染者が増加する中で、これまで以上の対策が必要となってきます。体を動かすことで、身体の健康並びに心の健康につながります。ウイルス感染を引き起こさない空間づくりを徹底しましょう。